コンピュータの歴史からリッチクライアントを見る

curl2007-02-01



今回はちょっと目線を変えてコンピュータの歴史を見てみたいと思います。


添付したイメージは、1970年代から、
コンピュータの世界で中心となったネットワーク技術の推移を示しており、
FTP、Eメール、TelnetGopher、WEBと推移している、ということです。


技術は開発されて直ぐに使われるようになる、というわけではなく、
前時代の技術が隆盛を極めるまえから使われ始め、
その技術での市場が飽和状態になり始めると急激に利用者が増える、という流れになっています。
そのため、ある技術から次の技術へ移り変わる間は非常に緩やかです。


気になるのは、現在の潮流の「WEB」の次はなにか、ということですが、
その「ネクストトレンド」は、これまで推移してきた技術の特徴に目を向けることで、
ある程度予測することが可能かもしれません。


ここでは東洋的二元論を引き合いにして、各技術を1世代ごとに色分けしてみました。
図に、青色で示した「FTP」「Telnet」「WEB」と
赤色で示した「Eメール」「Gopher」そしてネクストトレンドには、
それぞれどのような特徴があるかを考えて見ましょう。


人によって考え方はいろいろあると思いますが、
青色技術は「いかにサーバーにデータを送るか」という特徴が見られ、
赤色技術は「いかにクライアントにデータを送るか」という特徴が見られる、
と私は考えます。


であれば、ネクストトレンドには「いかにクライアントにデータを送るか」という
特徴があるはずです。
もしその名前を「WEB2.0」と呼ぶとすれば、「WEB1.0」との違いはそこにある、
ということになるでしょう。


続きはまた次回以降で。