オープンソースで公官庁に採用


株式会社ドゥアイネットの前田さんが、長崎県庁で採用されたCurlのポータルスケジューラーの開発秘話を
記事としてCodeZine に寄稿されています。

UI部品だけでなく、フレームワークの開発方法などにも触れられているので、
Curlに限らず、RIAアプリ開発者は必見の記事かと。


Curlで構築する長崎県電子県庁システム(ポータル・スケジューラー)部品の拡張とPHP連携
http://codezine.jp/article/detail/3274?p=1


さらに、記事の中でも触れられているとおり、このシステムはオープンソースとして公開されており、
だれでもソースを入手することが出来るようになっています。
興味があれば、実際に下記サイトより Curlソースコードを入手して、検証されてはいかがでしょうか。


長崎県庁システム オープンソース公開サイト
http://osvfn.com/


また、長崎県庁では、地場産業にも自治体の情報システム開発を受注できるように、
「ながさきITモデル」という、分割発注方式を採用しています。


地方の中小のIT企業に対して、大手企業の下請けではなく、直接発注することによって、
企業側の技術力も向上させることができ、
また発注側としても、システムの開発費全体を削減できるというメリットも期待できるわけです。


長崎県庁が推進する「ながさきIT」モデル
http://www.pref.nagasaki.jp/joho/itmodel/


もちろんこのモデルには、正確な仕様策定が必要不可欠ですが、
これまで、システム開発には詳しくない自治体職員が作成する仕様はあいまいで、
開発中の仕様変更や、運用開始後の改善要望で、開発コストが膨らんでしまう傾向にあったところ、
下記のような仕様策定の方針を明確にすることで、
システムの専門家ではない自治体職員でも、正確な仕様書の作成を可能にしています。


■詳細な仕様書を作成する方法
http://www.pref.nagasaki.jp/joho/itmodel/specifications.html


この枠組みを推進している、長崎県庁の島中さんは、
業界ではなかなかの有名人のようですね。


リッチクライアントとは関係なく、自治体、公官庁などで、
地場産業の活発化などを考えられている方なども、
参考にされてみるとよいのではないでしょうか。