レガシー資産のWEB活用


リッチクライアントを採用されるニーズの1つとして、
タイトルに挙げた「レガシー資産のWEB活用」というものがあります。


Curlでも代々木ゼミナール日産ディーゼル、システムブレインなどの事例で、
レガシー資産の活用を行ってきていますが、
傾向として、このWEB活用には二つのベクトルに分かれているようです。


■動いているホスト環境はそのままにして、画面周りなどのインターフェースをWEB化する
■ホストからWEBサーバー/リッチクライアント環境へマイグレーションする


前者は、現行のシステムの使い勝手を挙げるためにWEB化、リッチ化を行うという考え方で、
後者は、ホストにかかるメンテナンスコストを下げるために、リホストを行い、
その上でさらにWEB化、リッチ化することでメリットを追加する、という考え方です。


もちろん、メインフレームに比べWEBサーバーに移行したほうが
多くの場合ダウンサイジングが実現され、コストメリットが生まれるわけですが、
あまり複雑なホスト環境を、そのまま丸ごとリホストしてしまうと、
WEBサーバー環境にマイグレーションしたはいいが、
システムを全社の環境でそろえるために複数のバージョンを並列的にもつことになってしまい、
結局システムのメンテナンスコストはあまり下がらない、
ということになりかねないので注意が必要です。


Curlをはじめとするリッチクライアントの「サーバー/クライアント」のアーキテクチャ
こういったマイグレーションのために、システムを分割して考える際にも有効です。
画面定義と処理を分けて考えることができ、サーバーとクライアントが疎結合であるため、
再構築時の制限が少なく、前述のCurlの事例もその一例となっています。


現在、自社のレガシー資産のWEB化や、メンテナンスコストを考慮されている方は、
一度リッチクライアントの採用を検討されてはいかがでしょうか。