GPLの伝播範囲について その2


前回のエントリにコメントをいただきましたので、もう少しGPLのお話を。


そもそも、なんでGPLなんてリッチクライアントとは直接関係ないものエントリしたかというと、
これからウチで扱おうとしているある製品がGPLを利用した構成になることになりまして、
ただ、性質上、ウチが開発するコードまで全部オープンにしたら、ビジネス的にちょっとね、
ということが発端になっています。


それでウチの技術の方が、実際どうなのかと弁護士の方に相談しに行ったところ、
前のエントリのような結論だった、ということです。


なので、ms2さんには申し訳ないのですが、WEB上に情報があるわけではないです。スイマセン。


本来は、ウチの対象のソフトが、どうやってGPLにリンクしいているのかを
詳細にしないと、いろいろな解釈が出てくるのでしょうが、
「伝播の範囲」を明確に語っているソースが見つからなかったため、
乱暴になりますが、こういうこともあったよ、というレベルで明確に書かせてもらいました。


余談ながら、正直、こういう情報を増やさないと、オープンソースの広い活用、
というGPLの本来の目的もシュリンクしてしまうのではないか知らんと、
思ったり思わなかったり。


先日、ちょうど参加したLinuxコンソーシアムで、GPLの説明を受けましたので、参考になれば。
H19.12.28迄の期間限定らしいので、お早めに。


■「GPLv2からv3への変更点について」 岡村久道
http://www.linuxcons.gr.jp/seminar/repo20071122.html


ちなみに、CurlオープンソースプロジェクトはApacheライセンスを利用していますが、
私の理解では、GPLApacheの大きな違いは、
ApacheのほうがGPLより自由にソースコードを非公開にできる」という点です。
自分でもまたずいぶんと乱暴に定義したなとは思いますが、
ビジネスでのオープンソース利用はApacheのライセンスがいい、といわれる理由は
やっぱりこのあたりにあるのではないでしょうか。


(詳しい人がおられたら、間違い等、ビッシとご指摘ください。)