多元的SNSとレコメンデーションと私


ネット上の自分の行動を、登録しているSNSのメンバに通知できる「Facebook Beacon」は
「購買活動のAIDMAの始点と終端をつなげるネットワーク」のひとつとして、
面白そうだなと思ったら、使ってみる前に、袋叩きにあってました。


■【第15回】レコメンデーションの虚実(15)
 〜Facebook Beaconはいつかは受け入れられるのか?
http://www.itmedia.co.jp/anchordesk/articles/0712/25/news037_1.html


私などはこのはてなダイアリーmixiなどの書き込みは、親兄弟、知人、会社の取引先にいたるまで、
誰に見られても困らない内容にできるかぎり限定していますが、
おそらくネットのプライベート情報には、表現したいプライベートと、隠したいプライベートがあり、
それぞれに伝えたい対象と伝えたくない対象でマトリックスが組まれていると思うのです。
しかし通常のSNSでは、それらの組み合わせごとには使い分けができないので、
多重人格的に、複数のSNSを利用しなければならなくなる、ということなのでしょう。


■【第16回】レコメンデーションの虚実(16)
 〜マルチディレクショナルSNSの描く驚くべき未来
http://www.itmedia.co.jp/anchordesk/articles/0801/15/news051.html


個人的には、多重人格的なSNSの組み合わせは、
マルチディレクションではなく「マルチディメンション(側面)」といったほうがよいかなと。
つまり、データベースのディメンションの考え方を持ち込んで、
たとえば日記ごと、ユーザーごとに、公的、私的、アンダーグランドなどのディメンションを設定して
閲覧される側からどう見られるかを管理する仕組みが、面倒が少なくてよいのではないかと思うのですが、
そもそも、SNSに多元性がが必要なのかどうかとか、
多元的なSNSを作ることで、後天的な多重人格が生まれてしまわないかとか、
そんなことも思ったりします。