コンテンツの自動作成と編集


ウェブにおけるこれから数年のトレンドは「コンテンツの自動作成と編集」だと思っていますが、
その中には、『思ったものを簡単に作成できる』というものと『思いもよらなかったものが作成される』という
二つの方向性があると思っています。
思いもよらなかったもの、というのは、出来上がったものがカオスということではなく、
カオスな情報から、ある意味によって系統立てられたものが、これまでない発見を包含する、ということです。


そのため、そういう複雑な情報を系統だてたコンテンツとして自動的、
もしくは簡易な編集のみで出力できるプラットフォームが次世代のWEBでは重要になってくるはずです。


ソーシャルグラフと呼ばれるものは、その中のひとつでしょう。
mixiGraph は、大手SNSmixi で登録しているユーザー同士の関係性を絵として表現することで、
自分がどんな人間関係の中に位置するのかという発見をさせてくれます。
liveplasma は音楽や映画の世界を対象とし、各作品やアーティストの関係性を検索に応じて図式化してくれます。


mixiGraph
http://www.fmp.jp/~sugimoto/mixiGraph/


■liveplasma
http://www.musicplasma.com/


これらの自動的に作成されるグラフは見ているだけでも楽しいものですが、
たとえば、ある顧客の関係性をグラフ化することで、営業活動に役立てることができるかもしれませんし、
さらに、ある企業の取引額や、持ち株会社などをグラフ化することができれば、M&Aへの対抗手段の検討などに役立つかもしれません。
金融商品などにも応用が可能でしょう。


そんなわけでソーシャルグラフの考え方には、個人的に、これまでのWEB2.0技術にはなかったビジネスの匂いを強く感じています。
SNSはもちろん、Googleのような検索サイトや、企業のデータバンク、銀行など、
元となるデータを保持しているところが主導権をもつとは思いますが、
どのようなグラフ作成ロジックのプラットフォームが考えられるのか、
継続的に考えてみようと思っています。