リッチクライアントとRIA、何がリッチ?


最近営業先で、「リッチクライアントとRIAの違いはなんですか?」と聞かれたりするのですが、
ユーザーインタフェースをリッチにし、ユーザーの操作カンを向上させるための技術、という意味では
基本的に違いはないと思っています。


歴史的に、「RIA」というワードはAdobeマクロメディア)さんがFlexと一緒に押していたため、
数年前まではどちらかというとRIAのほうが世界的にもメジャーな言葉だったような気がしますが、
Ajaxがはやり始めたあたりで「リッチクライアント」というワードが日本国内ではやや隆盛になり、
でもまたAdobeさんの「AIR」が流行りはじめて揺り返しが起きている、というような状態でしょうか。


混乱があるならどちらかに統一する必要がありそうな気もしますが、
重要なのはどちらも「リッチ」にする対象は「ユーザー」である、という点でしょう。


■利用者の使い勝手を中心に考えればRIAが見えてくる
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2007/05/10/1252


この業界には、どうしても開発のしやすさとか、コスト、期限という話がついてまわりますが、
RIAやリッチクライアントによって、
ユーザー視点でいいものを作るという基本に立ち返るための意識改革が起きるのであれば、
それは多くの人にとってハッピーなことなんだと思います。


今年の一文字は「偽」に決まったそうです。
どの事件も供給者側のみの視点からコスト削減を追及していった結果に思えてなりません。
もちろん無駄な費用をかけない等、経営努力は必要ですが、
自分が作ったものに誇りを持てる現場というものがより求められていくのではないでしょうか。